背景:星空 虫爺が空に浮かんでいる 虫爺:ついに七つの星は集まった。    北の七星そろう時、七賢者により封印されし古代の邪神が蘇る―――    だが心せよ愛しのブルマ。汝の敵は傍らにあり、    タイガマストダイ・タイガマストダイ!    戦いの芽は未だ生きておる……!    ああ、人は何故裏切るのか。    悲しいのう。どうして清く正しく生きられないのかのぅ 背景:柳洞寺(夜) ブルマ:裏山はこの奥かぁ。     もうすぐよタイガ、これで私達の願いも――タイガ? タイガ:――ふん、茶番はここまでね     イリヤちゃん、仲良しごっこはここでおしまいよ。死にたくなかったらその星を全部よこしなさい ブルマ:え……な、なに、それ新しい芸風?     でもダメよタイガ。だってその冗談、ぜんぜん笑えな―― タイガ、ブルマを竹刀でどつく ブルマ:きゃっ……!? タイガ:冗談はそっちよイリヤちゃん。まったく、いつまでマスター面しているのかしら     私を縛る令呪は全部使いきったっていうのにね ブルマ:え……うそ。     う、うそだよね、タイガ……?     わたしたちここまで一緒に戦って、弟子と師匠になった、のに タイガ:くっくっく。甘ぇ。甘ぇぜお嬢ちゃん。そんなんだから元いた世界から追い出されるのよ     願いを叶えるのは私一人よ。この手の話は昔っから、一人しか報酬がないって決まってるんだから ブルマ:そんな――タイガが、最後の最後でわたしを裏切る、なんて―― タイガ:ふっふっふ、いたいけな絶望はたまらんのぅ     もはや戦う気力もあるまい、じっくりと痛めつけて、 ブルマ:――はじめっから、ちゃあんと予測していたわ 火の線が画面をX字に切る 背景:柳洞寺(紫がかってる) タイガ:あれ?なんか燃えてる?本編におけるFateの最終決選っぽい? ブルマ:ふっ。こんなこともあろうかと、柳洞寺に来た時に結界を張っておいたのよ     最後の最後、私に楯突く不心得物が出た時を想定してね……! タイガ:……(あっちゃー)……。     あのー、イリヤちゃん?やっぱり、今の冗談にならないかしら? ブルマ:ならないっ! ちょっと見直してプランを変えたわたしが馬鹿だったわ!     一番初めの予定通り、ここでコテンパンにしてあげる! タイガ:――フ。サーヴァントとマスターは似たもの同士というけど、     そんなところまで一緒だったとは     面白いわ、その腐った性根たたき直してやろーじゃない! ブルマ:こっちのセリフよ! いくわよタイガァァア! タイガ:うわーん! 気合い入ってるのはわかるけど語尾を伸ーばーすーなー! 花札 勝者!!ブルマ ブルマ:えへ、快勝っす!     ……あれ、もしかして師匠いない方が強いのかなわたし? 背景:柳洞寺(夜) ブルマ:は、はぁ、はぁ……勝った、けど……タイガ、今の―― タイガ:フ――情け容赦のないトドメの一撃……強くなったわね、イリヤちゃん―― ブルマ:やっぱり……! しっかりしてタイガ、どうして手を抜いたりしたの……!?     いつものタイガならこんなんじゃ絶対死なない!     つーか何やっても絶対死なない!      黒害虫と生存競走しても勝てるのがタイガの味なのに、どうして……。!? タイガ:うう、ものすごい言われよう……でもいいのイリヤちゃん、よくここまで戦ったわ     ……もうわたしの力は必要ないわね     聖杯戦争が終わればサーヴァントは消えてしまう。     だからその前に、師匠として、貴方の成長の礎になりた、かった―― ブルマ:そんな……! 違うよぅタイガ、タイガはそんなカッコイイキャラじゃないよぅ!     あと、難しくてよくわかんない!     要するにレベルアップの為の経験値になったってコト? タイガ:……フフフ、夢も希望もない真実、フフフ……     でもそれでいいのイリヤちゃん。     まあ何だ、つまるところわたしの夢になってYO…… ブルマ:なにか色々と面倒な事になりそうだし絶対にイヤ!     ていうか全然訳わかんないし! タイガ:ふ――がくり ブルマ:タイガぁあああ……! 星が舞う 茸登場 背景:茸 ブルマ:星が勝手に……アレが聖杯……? キノコ:よくぞここまで辿り着いた、異世界の旅人よ。星辰の巡りのもと、願いを一つだけ叶えてやろう ブルマ:願い……? わたしの願い……?     そうだ、全世界にブル……!     ……ううん、そんなのどうでもいいわ。     あなたが神様ならお願い。タイガを生き返らせてあげて キノコ:……なんと。おまえがヒロインのシナリオを作る事もできるのだぞ? ブルマ:残念だけどしょうがないわ。……それに、そういう正式っぽいのはこっちの世界のイリヤの願いだもの     わたしは、このヘンなサーヴァントのマスターだから。ちゃんと面倒見てあげないと キノコ:……本当によいのか?     このままだと、おまえは大河と共によく分からないキャラ属性になって、     よく分からない世界でよく分からない役どころばっかり与えられるのだぞ?     ハッキリいって辛いぞ? ブルマ:……そうね。わたしもなんとなく先が分かっちゃった     わたしとタイガはこれからいろんな出来事を知って、     全部知っちゃったコトで、ちゃんとした時間軸の物語には関われなくなる     えーと、いろんな世界をさまよう幽霊みたいになっちゃうのよね? キノコ:そうだ。人はそれを裏方と言う ブルマ:うん。でも、それってなんでもありって事でしょう?     何処にも居場所はないけど、かわりに何処にでも行けるんだわ     一人なら寂しい時もあるけど、騒がしいおバカと一緒なら退屈はしないだろうし。     それって、わりとハッピーじゃない? キノコ:そうか……ならば何も言うまい。     蘇るがいいサーヴァントよ。その力、今一度世の混乱のために揮うのだー 背景:裏の池 キノコ:さらばだ。縁が残っているのなら、百年後に会おうぞー タイガ:……ん…… ブルマ:タイガ! 良かった、気が付いたのね! ブルマ、タイガに抱きつく タイガ:こぱっ!?次世代の天変地異!?     気が付けば目の前にいたブルマが、わたしの鳩尾に渾身のエルボーをぉ!? ブルマ:あ、ごめんごめん、つまづいた拍子に肘をめりこませちゃった タイガ:……ワザとね。今の、絶対ワザと ブルマ:まあね。勝手なコトしたサーヴァントにちょっとお仕置きしたの     文句はいっぱいあるけど、さっきのはこれで全部チャラにしてあげるわ、肉布団さん タイガ:むー。どこか覚えのある展開。     けど嬉しいんでベアクローはしないであげるわ     布団は布団らしく、イリヤちゃんを抱えたままキレイな星空を見上げるのであった 背景:星空 以下吹き出しのみ ブルマ:うん。空、おっきいね。     こうやって寝そべったまま見上げてると、吸い込まれちゃいそうよ タイガ:むむむ。それは怖いって意味かしらイリヤちゃん ブルマ:その逆。     手持ちの星はなくなっちゃったけど、まだまだ星はいっぱいあるんだなって     この空があるかぎり、わたしたちの聖杯戦争はまだまだ終わりそうにないってコト タイガ:……そっか。じゃあ次は何処に行く?     聖杯戦争が続いているんなら、わたしはイリヤちゃんを守らないとね     サーヴァントかつ師匠なんだから、イリヤちゃんがへこたれるまで付き合ってあげるわ ブルマ:ありがとタイガ。     それじゃ次は大西洋、飛び去った一つ目の星を見つけに行くわ 背景:裏の池 顔+吹き出しに戻る ブルマ:けど、それは明日のなってからの話。     今夜はこのまま、ぼけっと空を見上げてましょ タイガ:いいわよー。そっかー。次は大西洋かぁ。     ご町内の戦いから世界規模なんて、一気に風呂敷広げたものね ブルマ:あら。怖じ気付いたのタイガ? タイガ:わははは、寒気は寒気でもワクワクして震えているのだ! よーし、いっちょ世界征服でもやらかすかー! ブルマ:ええ、その意気よタイガ!     わたしたちの戦いはまだまだ続くんだからー! 背景:星空 吹き出しのみ ブルマ:こうして、わたしたちの聖杯戦争はとりあえず終わりました。     わたしとタイガは陽気に仲良く、ゴールもないまま世界を巡っていくのです。 タイガ:でも、それにだって終わりはあるわ。     アテのない旅だけど、こうやっていればいつか居場所が見つかるわよね。     舞台裏にしか出番はないけど、それならそれで開き直って、     舞台から転がり落ちた人たちの役に立ってあげましょう―― ブルマ:というわけで、これにて一件落着。     戦いの末、二人がおかしな場所でおかしな道場を開くのはもうちょっと後、     もうずっと後のお話なのでした――☆ 終劇